運営責任者より
皆さま、はじめまして。
アスベスト解体ネットの代表、国松靖弘です。
この度は、当サイトにご訪問いただきましてありがとうございます。
私は、2011年9月に、日本初のアスベスト除去に特化したポータルサイト(マッチングサイト)、
「アスベスト除去見積比較ネット」を開設しました。
私がこのサイトを立ち上げた理由ですが、それは7年ほど前にさかのぼります。
当時、私の父が所有していた賃貸物件の建て替えをすることになり、その建物のアスベスト除去を突然任されたのです。
3社から見積もりを取りましたが、その金額の差にわが目を疑いました。
「何と103万円もの差があったのです!」
350万円ほどが相場の工事でしたが、これほど差がつくとは思いませんでした。
そしてその中のある業者の方より、「分離発注」の提案をいただきました。
アスベストと解体工事を分離して、解体業者を経由せずアスベスト業者に直接発注することで、10~20%のコストダウンが可能になるという内容でした。
最終的にこの業者さんにお願いし、最安値で工事は無事終了したのでした。
私は、この「分離発注」という素晴らしい考え方を知ったのと同時に、なぜ本格的なアスベスト工事に関する「見積比較サイト」がないのだろうとの疑問を持ちました。比較サイトがあれば便利だし、分離発注も進むのではないかと考えたのです。
その後勉強すればするほど、アスベストの危険性や、人類にとって地球規模の大問題であることを認識し、アスベスト除去見積比較ネットを立ち上げることを決心したのです。
あれから4年が経ち、おかげさまで「アスベスト除去見積比較ネット」もメディアに掲載されるようになり、日々多くのお問い合わせ、お申し込みをいただいております。
私、国松も、4年前はアスベストに関する知識が不十分でしたが、今ではアスベストの専門家として、お客様の状況をお聞きした上で、最適な方法をご案内させていただいています。
そして、特に昨年からなのですが、アスベスト解体に関するお問い合わせやお申し込みが増えてきたのです。
「アスベスト除去業者だけでなく解体業者も紹介してもらえますか」
「解体業者だけの紹介も可能ですか」
「アスベスト除去と解体の分離発注をすれば費用が安くなりますか」
などのご依頼やご質問を非常に多くいただくようになりました。
もちろんこれには明確な理由があります。
1970年から1990年にかけて、1000万トン以上のアスベストが日本に輸入され、そのうち8割以上が建物の建材として使われました。
1970年ころに建てられた建物が老朽化し、解体の時期を迎えているのです。
そしてこの種の建物はこれから増え続け、国土交通省の調査によると、2028年ころにピークを迎えると想定されています。
さらに、首都圏では2020年の東京オリンピック開催に伴い、解体ラッシュが発生しています。
このような理由から、アスベスト解体の需要が増えているのです。
しかしながら、解体業者の仲介サイトは数多くあるのですが、アスベスト解体に特化した仲介サイトは日本では皆無なのです。
そこで、アスベスト除去見積比較ネットを作ったのと同様に、アスベスト解体に特化したポータルサイト(マッチングサイト)を作ろうと考えたのです。
おかげさまで、昨年からアスベスト解体工事を何件も受注し、優良な解体業者さんやアスベスト業者さんのご協力をいただいた結果、ようやく、「アスベスト解体ネット」を開設することができました。
昨年2014年6月1日、大気汚染防止法が改正され、アスベスト解体工事の届出義務者が
従来の施工業者から発注者(施主様)に変更になり、発注者の責任が明確化されました。発注者の責任が重くなったのです。
この変更の理由としては、①事前調査が不十分②発注者の理解不足③アスベスト解体の増加、の3点が挙げられています。
詳細はこちらをご覧ください。「大気汚染防止法の改正」>>
2015年はアスベスト問題が社会問題化するきっかけとなった「クボタショック(2005年6月29日)」からちょうど10年の節目となる年です。
しかし残念ながら、アスベスト被害に終息の兆しは見えません。
環境省の報告によると、アスベストを建材に用いた建物の解体や改修工事は、2013年度は、全国で10,062件でした。このうち664件で大気汚染防止法に定める工事基準が守られていなかったのです。
今年に入っても名古屋や東京でアスベストの飛散事故が起きています。
そして私が由々しき事態だと思ったことが、今年の1月に起こりました。
ある不動産会社の社長様から、「アスベスト解体費用が高いので困っている」というお電話をいただきました。
見積書を拝見してビックリしました。
何とそこに記載されているアスベスト業者が「悪徳業者」だったのです。
この業者は2年ほど前にアスベストの飛散事故を起こし、その工事は行政によって中止されたのです。
この不動産会社がいつも解体工事を依頼している解体業者が、このアスベスト業者を連れて来たようです。
この事実を私がその社長様にご説明すると、当然ながら非常に驚かれていました。
当サイト登録業者によると、この悪徳アスベスト業者は、アスベスト工事について詳しくない解体業者に擦り寄り、「アスベスト解体の案件では是非使ってほしい」と売り込んでいるようです。
私は当サイトを運営し、常にこの業界の情報を収集しているので、この業者が悪徳業者だとすぐに分かりましたが、通常の場合分かるはずがありません。
恐らくこの悪徳業者を連れて来た解体業者も、過去にこのような事実があったことを知らなかったのではないかと思います。
私は、この経験を通じて、「信頼と実績のある、任せて安心なアスベスト業者と解体業者をお客様にご紹介しなければ、とんでもない事態が繰り返されてしまう」と痛感したのです。
クボタ・ショックから10年の節目として、6月27・28日、兵庫の尼崎で「アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会」が開催されました。
被害者の支援を行う尼崎労働者安全衛生センターの飯田浩事務局長は、
「被害者にとって重く苦しい10年だった。これからアスベストを吸う人を絶対になくすこと。そのためには、でたらめな建物の解体をしないこと」と話されていました。
まさにその通りなのです。「違法解体・違法改修をさせないこと」、これに尽きるのです。
このアスベスト解体ネットには、「アスベスト解体費用・費用例」「アスベスト解体4つの注意点」「アスベスト解体費用を安くする方法」「施工事例」など、他のサイトにはないオリジナルコンテンツを多数記載しました。
どうか、皆さまはこのサイトを徹底的に活用していただき、「後世に自負できる、アスベスト解体工事」を実施してください。
それが私の使命であり、このサイトを立ち上げた理由だからです。
皆さまより忌憚のないご意見をいただき、少しでもお役に立てるよう、さらに体制の強化に取り組んでまいります。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
「アスベスト解体ネット」の運営方針
1.施主であるあなたの、アスベストに関する不安解消のお手伝いをいたします。
2.特殊なアスベスト除去解体業界の仕組みや不明瞭な工事費について分かりやすくお伝えします。
3.法令を順守し、質の高い工事を適正価格で実施する優良業者をご紹介し、あなたの大切な資産価値を高めるお手伝いをします。
4.次の世代に禍根を残さない、適正なアスベスト除去解体工事の仲介を通じて、環境リスクを減らし、社会に貢献していきます。