アスベスト工事と解体工事の分離発注
アスベスト工事と解体工事の分離発注は以下の4つのメリットがあります。
1.中間マージンカットによるコストダウン
ハウスメーカーや工務店が元請で入る場合は、20~30%ほどの中間マージン(利益)が工事費用に上乗せされます。さらに下請業者のマージンも10%ほど上乗せされます。→図1参照
図1 元請業者経由の場合 |
|
---|---|
|
アスベスト工事費 300万円 |
解体工事費 300万円 | |
元請マージン 180万円 | |
下請マージン 60万円 | |
合計 840万円 |
また、解体業者経由の場合、解体業者の中間マージンがアスベスト工事費用に10~20%ほど上乗せされます。→図2参照
図2 解体業者経由の場合 |
|
---|---|
|
アスベスト工事費 300万円 |
解体工事費 300万円 | |
解体業者マージン 60万円 | |
合計 660万円 |
お客様にとって中間マージンがカットされる「分離発注」がベストの形態です。→図3参照
このケースでは工事費が何と240万円(40%)も安くなっています。
図3 分離発注の場合 |
|
---|---|
|
アスベスト工事費 300万円 |
解体工事費 300万円 | |
解体業者マージン 0円 | |
合計 600万円 | |
コストカット分 240万円 |
2.工事の品質自体も良くなる
同じ発注金額でも元請会社が無理な値下げをした場合、そのしわ寄せが来るのは下請けであるアスベスト業者です。そうするとそのしわ寄せを解消するため、いわゆる「手抜き工事」が発生します。
ですから、アスベスト業者への直接発注の形を取る方が、同じ工事金額でも品質の良い工事が実施されるのです。
3.トラブルが生じにくくなる
発注者が直接施工業者と話ができるので、話の行き違いがなくなりトラブルを防ぐことができます。
4.国土交通省も分離発注を推奨
解体ダンピング」とも言うべき過当競争の中、元請業者や解体業者経由の場合、アスベスト工事費用が解体工事と一体化し、アスベスト工事費が圧縮される傾向にあります。このようなことがないよう、国土交通省も以前よりこの分離発注を推奨しています。
適正なアスベスト除去をしないで解体する、「ずさんな解体工事」「違法解体」を横行させてはなりません。
※「国土交通省による分離発注の推奨」
公共工事において、解体工事及び改築工事内に石綿除去工事が含まれた発注であるため、工事を受注したゼネコン担当者が石綿除去工事を経験のない石綿除去業者に安く発注し、石綿飛散工事となった事例も既に起きている。
また石綿除去工事業者が石綿濃度測定業者を指定するために、石綿濃度測定者が高い石綿濃度の結果をそのまま出したところ、その後の受注に響き、測定結果を低めに修正する事態も生じている。
解体工事及び改築工事と吹きつけ石綿除去工事を分離発注する入札方式の導入、吹きつけ石綿除去工事と石綿濃度測定事業を分離発注する入札方法が、今後の石綿除去工事のレベル確保に必要と考える。
出典:2008年7月29日「アスベスト問題第4回多省庁交渉」の記録
工事価格がさらに安くなる2つの理由
1.営業経費削減
当サイトは、お客様がご契約された際に、該当アスベスト解体業者からいただくご紹介手数料を運営費に当てております。通常、アスベスト解体業者は、お客様を自社で見つけてご契約をいただくまでに、多くの営業経費(人件費・交通費・広告費)を使います。
これはアスベスト解体業者に限らず、すべての業界に当てはまることです。この営業経費はかなりの高額になり、当然この経費分は販売価格に上乗せされます。
しかし、アスベスト解体業者も、このサイトを利用すれば、当サイトへの手数料だけで済むため、営業経費を相当額削減できます。
2.自社施工業者
当サイトの登録業者は自社施工業者です。工事を下請業者に出さずに自社施工を行う専門業者は、間接費用が掛からないので、工事費用が抑えられます。自社で職人を抱え、アスベスト解体用機材も取り揃えているので、質の良い工事が適正価格で施工可能となります。
ツイート