追加費用のトラブル対策
解体工事のトラブルは、「追加費用」に関するものが非常に多くなっています。
追加費用とは、見積書には書かれていない「後から追加で発生する費用」のことです。
解体業者から突然追加費用を請求されて、「こんなはずではなかったのに・・・」ということにならないために、追加費用のトラブル実例と、その対策についてご説明いたします。
実例1 知り合いの解体業者に概算見積もりで依頼した
知り合いの解体業者に解体工事の見積もりを依頼した。現地調査はせず、図面による概算見積もりだったが、他社より安かったのでこの業者に依頼した。
ところが、後から追加費用を請求されてしまった。
このケースでは、現地調査をしないで算出した概算見積もりなので、現地調査をした詳細見積もりとは、当然金額が異なってきます。
ですから、解体業者にとって「概算見積書なので、この部分は入っていなかった」などと、追加費用を請求しやすい状況になってしまっているのです。
概算見積もりのトラブル対策
①概算見積もりではなく、現地調査による詳細見積もりを比較して業者を決めることです。
②詳細見積もりに含まれるものと含まれないものをよく確認してください。
③工事開始前に、工事内容の確認をきちんと行い、工事代金や支払期日、工事の開始日や完了日を明記した契約書を必ず締結してください。
実例2 高額な追加費用を工事完了後に請求された
解体工事が完了して、無事更地の状態になったと思ったら、「地中障害物(埋設物)が見つかったので、処分しました」などと言ってきて、高額な追加費用を請求された。
「追加費用を支払わなければ建物取毀証明書(たてものとりこわししょうめいしょ)を発行できない」などと言われ脅された。
安い金額で工事を受注しておいて、何かと理由をつけて高額な追加費用を請求するのは、悪徳業者が良く使う手口です。
このようなケースでは、施主であるあなたが警察に被害を届け出たとしても、「民事不介入」という理由から、警察が積極的に解決のために動いてくれることは難しいようです。
高額な追加費用のトラブル対策
①概算見積もりではなく、現地調査による詳細見積もりを比較して業者を決めることです。
その際、当サイトの「優良業者を選ぶ7つのポイント」をよく確認し、悪徳業者かどうかを見極めるようにしてください。
「優良業者を選ぶ7つのポイント」>>
②工事開始前に、工事内容の確認をきちんと行い、工事代金や支払期日、工事の開始日や完了日を明記した契約書を必ず締結してください。
その際、不当な追加費用を請求されないよう、
「万が一、工事中に地中埋没物が見つかるなどの理由で追加費用の発生が見込まれる場合は、工事を一旦中断して連絡すること、施主が追加工事の事実を確認し、その理由と内容に納得してから工事を再開すること、施主の了解を得ないで工事が終了した場合は、追加費用の支払い義務が発生しない」といった内容の契約にしておくことが重要です。
当サイト登録業者はこのようなケースが発生した場合は、速やかにお客様にご連絡し、発生した事実を確認していただき、撤去にかかる日数や費用のお見積もりをご提出いたします。そして、依頼者様に追加工事の理由とその内容に納得していただくまでは、工事を再開しませんので、ご安心ください。
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