厚労省「ブラック企業リスト」を更新 石綿関連業者も4社追加
厚生労働省は8月15日、労働基準関係法違反の疑いで送検された国内企業のリストを更新した。
引用元:長時間労働削減に向けた取組|厚生労働省
2017年8月15日
このリストは今年5月に初公開し、電通・パナソニック・日本郵便など大企業も名を連ねる「ブラック企業リスト」として話題を呼んでいました。
前回は332社でしたが、今回8月の更新で計401社に増えています。
その中に以下の石綿(アスベスト)関連の業者が4社追加されています。
企業・事業場名称 | 所在地 | 事案概要 |
---|---|---|
(有)エスエス興産 | 秋田県秋田市 | 石綿の有無を事前調査することなく建物の解体作業を行わせたもの |
日東工営(株) 名古屋支店 | 愛知県名古屋市中村区 | 建築物の解体等の作業を行うにあたり、あらかじめ当該建築物について石綿の使用の有無を調査しなかったもの |
(有)ひがし屋物流 | 島根県松江市 | 石綿の除去作業を行うに当たり、その作業届を提出しなかったもの |
(株)下出工業 | 広島県広島市佐伯区 | 熊本地震の被災家屋の公費解体現場において、石綿作業主任者を選任することなく解体作業を行わせたもの |
アスベスト事前調査をしなかったケースが2件、アスベスト除去の届け出をしなかったケースが1件、石綿作業主任者を選任しなかったケースが1件となっています。
アスベストのみならず、他の案件も含め、まだまだ氷山の一角かもしれませんが、このような公表は非常に意味があると思います。
厚労省のホームページへの掲載期間は、公表日から概ね1年間とのことですが、事案概要の是正及び改善がなされたのかをしっかりと確認できるかが重要だと思います。
そうでなければ、掲載が削除された後、また同じ違反が繰り返される可能性があり、せっかくの公表の意味が薄れてしまうからです。
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